香り立つ自家焙煎アーモンド

アーモンド

アーモンドは果たしてお菓子なのか。その問いは置きざりにして、ぜひPRANA CHAIと楽しんでほしいのが、京都のコーヒースタンドCoffee Base KANONDOの「焼き立て自家焙煎アーモンド」。店のスペシャルティコーヒーと合わせてアーモンドを家に常備する熱狂的なファンも多く、コーヒーに負けず劣らず高いリピート率を誇るひと品だ。

待ちに待ったアーモンドが届き、袋の封を開けた途端、ふわっと溢れでる芳ばしい香り。素焼きアーモンドって、こんなに香りのあるものだっけ。こんがりとした一粒を手に取って口に入れると、薄皮とともにカリっと砕け、その芳ばしさはさらに濃くなり、アーモンド自体のまろやかな風味と相まって、もう止まらない。ぽいぽい食べてしまうので要注意。

「うちは、アーモンドもコーヒー豆も注文を受けてからの焙煎。香りや味わいを強く感じる一番の理由は、新鮮さなんです」と、店主の鬼追善久さん。焙煎日から長く時間が経てば風味が落ちるのは、アーモンドもコーヒーと変わらない。その新鮮さに加えて、欠かせないのが焙煎機。使用するのは、京都生まれのNOVO MARKⅡ。煙臭さを抑えて豆の個性を引き出す熱風式のデジタル焙煎機で、他店ではカカオ豆やほうじ茶の焙煎、和菓子屋では大豆を焙煎して、きな粉作りにも使われている。その延長で生まれたのが、アーモンド用の焙煎プログラムだった。

焙煎機 NOVO MARKⅡ

「焙煎機の会社の社長からプログラムを教わって、アーモンドの生豆を焼いてみたら、やっぱり美味しくて。でも、本当の焼き立てほかほかは、なんだか味がぼやけて、実はあんまり美味しくない(笑)。それで、常温で冷ましたり、冷蔵庫で究極に冷やしたり、いろいろ試してみて。そうして辿り着いたものが、実が締まって味の輪郭がクリアで、1番美味しかったんです」

気に入ったものはとことん自分で食べて研究する鬼追さん。取材時も、アーモンドに始まり、チャイとのペアリング、さらにバゲットの食べ比べの話まで、ときどき脱線しながらも楽しく語ってくださった。そんな彼が納得して届けるのが、1番新鮮で、1番美味しい状態のアーモンド。これからの季節は、冷蔵庫で冷やすのもおすすめ。芳ばしさは変わらず、甘味が増すので、その変化も楽しんでみてほしい。

京都のひっそりとした路地に佇む雑居ビルの3階、ちいさなコーヒースタンドが彼らの基地。そこは、美味しさを求めて日々実験が繰り広げられる場所。今日もまた、コーヒー豆とともに、香り高いアーモンドが焼き上がっている。


Coffee Base KANONDO 店主 鬼追善久さん

うちではORIGINAL BRENDをタカナシ牛乳3.6で出したチャイラテ。蜂蜜をお好みで足してください。アーモンドも蜂蜜との相性がとてもいいので、チャイに足さずにアーモンド自体に蜂蜜をかけてもいいです。そこに軽い食感のバゲットがあれば、完璧!蜂蜜アーモンドをバゲットに添えて食べてもいいし、チャイに浸して食べてもいいし…永遠に楽しめますよ(笑)

shop data

Coffee Base KANONDO
京都市中京区観音堂町466 ミヤコビル3F

Online store
https://kanondo.theshop.jp/

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Koyama Chisa
Koyama Chisa
おいしいものを綴る人。店主からこぼれる言葉を掬って生きたい。ゲストハウス、地方出版社、都内編プロを経て、神戸の広告会社にリモート勤務。いまは仙台暮らし。今日もCafeにいる。