日常の旅先で
生まれたクッキー

仙台に暮らしていると、電車やバスを使えば街中へ出るのも早いし、アクセスの良いところに素敵なお店はたくさんある。でもときどき、街の喧騒を離れたくなることもあって、そんなとき、ほんの少し足をのばして向かうのが、in vitro coffee roasters。仙台駅から北西に車で30分ほどの水田地帯にぽつんと佇むロースタリーカフェで、壁一面の窓の向こうには、のどかな田んぼの風景が広がっている。いつ来ても、時間がゆるやかに流れている場所。そこで新しく生まれたのが、PRANA CHAIを楽しむためのオートミールクッキーだ。

ざくざくとしたオートミールと全粒粉の素朴な香ばしさをベースに、散りばめられたナッツの風味やオレンジピールの爽やかさ、ほのかな塩味があちらこちらで顔を覗かせる。それがなんだか楽しくて、どんどん食べ進めてしまう。チャイとの相性がまた良くて、スパイシーな味わいですっきりとひと息ついたら、再びクッキーへ。ちょっぴり大きめサイズのはずなのに、気づけばもう最後のひと欠片。

考案したのは、立上げからパティシエとして働く三船彩香さん。“ダーティチャイ”という、チャイにエスプレッソを足してスパイスの香りを引き立て、コクを加えるドリンクから発想を得たのだとか。「私は甘いものが得意じゃないので、一辺倒に甘いものよりも、少し塩気があったり、ピリッとしたりが好きなんです。このクッキーに使っているのは、岩塩。ふつうの食塩に比べてまろやかで、塩の粒が均等にならない分、強弱が生まれて、飽きずに食べきれると思って」もちろん、スパイスと塩の相性の良さは、言わずもがな。隠し味は自家焙煎のコーヒーだ。

そんなオートミールクッキーと、オープン時から定番のチョコチップクッキー、プレーンクッキー、PRANA CHAIを一度に味わえるのが「おうちでチャイセット」。三船さんがご自身で試して見つけた、おすすめのチャイレシピも添えてお届け。チャイとクッキーとの楽しみ方も幅が広がる。

in vitro coffee roastersが日常の中のちょっとした旅先であるように、彼女が作るクッキーたちもまた、小さなアクセントをたくさん秘めている。


in vitro coffee roasters 三船彩香さん

チャイは、紅茶のようにお湯で蒸らしてストレートで味わうのが私は好きです。ホットなら、茶葉13グラムにお湯180グラムを注いで1分半蒸らします。ちょっと濃いめに出して、氷を加えてアイスチャイティーにすると、すっきりとして夏にぴったり。クッキーには、牛乳や豆乳と合わせたものも相性がいいです。BONSOYを使うと、スパイスの香りが強くなる気がするので、よりスパイシーな味わいが好みの方はぜひ使ってみてくださいね。

shop data

in vitro coffee roasters
宮城県仙台市泉区西田中字松下3-13

Online store
https://invitro.thebase.in/

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Koyama Chisa
Koyama Chisa
おいしいものを綴る人。店主からこぼれる言葉を掬って生きたい。ゲストハウス、地方出版社、都内編プロを経て、神戸の広告会社にリモート勤務。いまは仙台暮らし。今日もCafeにいる。